INCF Japan Node to English International Neuroinformatics Coordinating Facility
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INCF日本ノード設立記念講演会
「ニューロインフォマティクス:IT時代の脳科学展開」


平成18年2月27日(月)13:00〜17:30

場  所:如水会館
http://www.kaikan.co.jp/josui/

主  催:独立行政法人理化学研究所 脳科学総合研究センター
共  催:大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所
後  援:文部科学省

講演会は終了いたしました。


[プログラム]

13:00-13:30 挨拶

13:30-16:00 講演
川人光男
「ブレイン・マシン・インタフェースによる操作脳科学」
合原一幸
「ニューロダイナミクスの数理モデルとその電子回路実装」
臼井支朗
「脳のシステム的理解を目指すニューロインフォマティクス」

16:00-16:20 休憩
ポスター展示、デモンストレーション

16:20-17:20 パネルディスカッション
「ニューロインフォマティクス:IT時代の脳科学展開」
コーディネータ:東嶋和子
パネリスト:川人光男  合原一幸  銅谷賢治  東倉洋一  臼井支朗

17:20-17:30 閉会挨拶


[講演者・パネリスト紹介]

「ブレイン・マシン・インタフェースによる操作脳科学」
川人光男(かわとみつお)
株式会社国際電気通信基礎技術研究所 脳情報研究所 所長・ATRフェロー

 脳研究は、非侵襲脳活動計測法と、覚醒動物でのニューロン活動記録によって格段に進歩した。しかし主な解析手法は脳・神経活動と研究者が設定した仮説から導かれるある表現との時間的な相関である。これだけでは物理的な因果律を保障することにはならない。つまり相関があったとしても、その脳部位あるいはニューロンがその変数を表現していることは保証されない。解剖学的研究、神経回路の同定、可逆的あるいは不可逆的破壊などは当然なされるが脳機能の理解からは迂遠である。分子細胞生物学の多様で強力な手法に比べれば、脳の機能を解き明かすための有効な手法の少ない。私たちは計算モデルに基づく脳機能研究を展開してきたが、不満足である。そこで、最近脳活動を、階層変分ベイズ法などの先端的な手法で計測し、そこから神経表現を復号化しそれを脳にフィードバックすることによって物理的な因果関係を保障する新しい方法論を構想するに至った。この背景と、手法の要素について説明する。




「ニューロダイナミクスの数理モデルとその電子回路実装」
合原一幸(あいはらかずゆき)
東京大学生産技術研究所,同大学大学院教授

 脳の高次機能は、その基本構成素子であるニューロン(神経細胞)の非線形ダイナミクスで担われている。したがって、脳機能の工学的実現を目指すためにはニューロンの数理モデルを構築して脳の情報処理のからくりを数理的に解明するとともに有用なニューロン数理モデルを工学的応用に向けて電子回路で実装することが重要な研究課題となる。本講演では、このニューロダイナミクスの数理モデル構築とその電子回路実装の研究開発を具体例をあげて説明する。




「脳のシステム的理解を目指すニューロインフォマティクス」
臼井支朗(うすいしろう)
独立行政法人理化学研究所脳科学総合研究センター神経情報基盤センター副センター長

 「ニューロインフォマティクス」は、脳のシステム的理解を目指して発展の著しい情報科学技術を効率的に活用し研究を加速することによって21世紀の脳・神経科学研究を促進するIT時代の情報基盤です。こうした学際的協力に基づく脳・神経科学に関する実験データの共有・統合・分析、探索研究及び神経系の機能解析などの研究を国際協力のもとに推進するための機構として昨年11月、INCF(International Neuroinformatics Coordinating Facility )が発足しました。参加各国は、国内研究を支援するとともに、国際的連携の調整を図る「ニューロインフォマティクス国内ノード」を設けることとなっています。我が国もINCFに参加するにあたり、2005年4月に日本ノードとして神経情報基盤センター(Neuroinformatics Japan Center: NIJC)が理研脳科学総合研究センターに設置されました。本講演では、我が国のこれまでの展開と今後の日本ノードの戦略的構想について紹介します。




銅谷賢治(どーやけんじ)
沖縄科学技術大学院大学先行研究神経計算ユニット研究代表者

「ニューロインフォマティクスは脳科学をどう変え得るか」



東倉洋一(とうくらよういち)
情報・システム研究機構国立情報学研究所教授・副所長

「脳科学による未来価値の創成には情報技術・学術情報基盤が不可欠!」



東嶋 和子(とうじまわこ)
科学ジャーナリスト